趣味で集めているグリフィンクラブマンヘルメットやヴィンテージレザージャケットの紹介、メイン業務のGarage DOGHOUSEで係わる車やバイクの話題、販売する商品のご紹介など、徒然なるままに書き加えていきます。
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先日来、いくつか続けてお尋ねいただいたものに
インジェクションミニの高い水温と、おそらくそれに付随してるだろう薄い燃調について
何かフルコン以外で簡易に調整できないだろうかというものがあります。
水温に関しては、発熱量と冷却キャパシティーの兼ね合い以外にも、ミニの場合は流量も足りてるか怪しい感じがあります。
それは以前にも自分で感じていたことで、大して大げさなチューニングでもないのに走行中の水温を下げられない事実があります。
例えばヒーターコアをホースを伸ばしてグリル裏まで持ってきたとします。立派なサブラジエーターになるわけですが、
そういう手法を持ってしても、どうも水温が高いままです。
レース専用なら何でも出来ますが、そんなミニに乗る人はそうそういないし、ナンバー付きでクーラー無しのミニは著しく実用性を欠きます。
フロントラジエーターもデスビ付きの車輌では思ってるほど大きなものは装着できません。
クーラー無しなら、向かって左側にもうひとつ小さなラジエーターを付けて、95年以降ならコンデンサーのファンがついてるので、
ドライデッキのホースをラジエーターに通してW冷却すればいいハズです。
”ハズ”というのは、流速が落ちて、その分効果を落とす、という予感ですね。
基本的にミニは燃費対策で薄い燃料でプログラムされていますから、発熱も多いはずです。
多くの人にとって可能性の低い話です。
それだけの費用かけるなら、キャブ化から勧めると思うので。
話を戻すと、プラグ、真っ白でしょ?
そこで、以前からいろいろな方が行っているECU内部のMAPセンサーからの信号を外に出して、O2センサーとあわせて簡易な空燃費コントロールを行おうと思います。
勿論エンジン回転にあわせて燃調を濃くするわけで、市街地走行には燃費の悪化は出ないはずです。
そこで、設定するエンジンの状態を固定しないと、サブコンで燃調を変えても使いまわし!?が効かないので
多くの方が一般的にミニをいじって楽しめるチューニングの範囲をこの程度、と限定して
そのスペックにあわせて調整したここで言うサブコン、弊社商品名AFCを作りたいと思っています。
最近のインジェクションクラスのレースレギュレーションも参加台数の減少でなし崩し気味ですし、高価なフルコンも実際には使う人がほとんどいない現状を考えると、
BTD(ビックスロットル) DHR-ダウンパイプもしくはLCB DHR-CCVS WSC-VTE そして、インジェクターの交換
この程度のスペックとクーパーコンバージョンヘッド程度のヘッド交換が行われてるスペックの2種類程度じゃないかと考えています。
そのためにはECU内部からハンダを剥がして割り込ませる配線処理が必要になります。
これについては自分で行わず、アウトソーシングすべきだと考えています。問題ないとは思うけど保険を掛けます。
それ以上のチューニング、例えば今作業を再開した1400ccとかは、インジェクターの容量も異なるし圧縮も高いので、違うプログラムが現物あわせで必要になります。
水温が高いと油温も下げられません。
先ず水温を下げる為の流量アップを何処で行うか検討中です。
ラジエーターの中に電動ポンプ入ってたら良いのにね?
- 2015/08/27(木) 11:36:44|
- AFC(Air Fuel Controller)
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ミニのECUをサブコンでセッティングを加える場合は
O2センサーと負圧を検知してるECU内のMAPセンサーに信号の割り込みを行う必要があります。
O2センサーは配線がむき出しですから簡単ですが
MAPセンサーは写真のように内部に設置されています

配線は3本。電源、アース、信号の三つ。

配線だけを外に出すにも、この狭いすきまから・・・信号線をカットして、センサー側基盤側のそれぞれから配線をボックス外に引っ張り出すことになります。
それはたいへんなので、MAPセンサーそのものをボックス外に取り出すことにします。
代わりのMAPセンサーは出力特性の同じものを国産で探すことになります。
ツインインジェクターのようにインマニに直付けできたらホースも要らないのでスッキリできるのですが・・・。
ECUを専門の方に送って検討していただきます。
- 2015/08/31(月) 08:54:55|
- AFC(Air Fuel Controller)
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加工をお願いしていた
WBC全日本ハンダ付け協会認定コテ師の方からECUが帰ってきました。

中を開くと、真ん中に鎮座していたMAPセンサーが居ません!
ハンダを外してMAPセンサーは配線と共にECUの外に出てきています。

これで、信号線をサブコンに割り込ませることが出来ます。
インジェクションミニに共通した要素なので
今サブコン化されてるミニはみんな同じような作業を受けてるはずです。
とりあえず、ミニに装着して、現状で問題なく動くかを
テスターのライブデーター確認しながらテストが終われば
割り込み準備という事になりますね!
- 2015/09/05(土) 13:22:36|
- AFC(Air Fuel Controller)
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先日ECU内のMAPセンサーをユニットごとボックスの外に取り出したわけですが、どうしても基盤にダメージを受けやすい構造の為、実装して問題なく動くか試してみました。

95年式の、ちょうどECUの調子がおかしい?タータンがあったので、ソケットを外して加工したECUに差込んで、バキュームラインもMAPセンサーに差込み、エンジンを始動します。
無事一発でエンジンも始動。
MAPセンサーの配線には不備が無いようですが、念のためECUテスターをかけてみます。
エンジンルーム左にあるダイアグノシスコネクターに被ってる通称”コンちゃん”を外して・・・、
※かなり前ですが、こういう冗談が不快だと、女性のユーザーから苦情のメールをいただいたことがあります。
ただ、わたくし、あくまでも”男性中心に”ブログを書いてるので、ご容赦くださいとご返事したのですが、もうその女性、ミニから降りてるでしょう。

テスターはこのようなメニューから始まります。
*印のTESTから始めて、状態のフルテストをすると、例えば水温センサーだけじゃなくゲージの表示が問題ないかもテストしてきます。

針はコールドになってるか?と聞いた後では、
今度はホットにするぞ!と表示されて、確認ボタンを押すと・・・、

水温計の針が振り切っています。
これも確認を求められて、OKなら針は下がります。
クーラーのクラッチの電源を入れたり切ったり、リレーの電源を入れたり切ったりして、カチカチ音を出して正常かどうかを聞いてきます。
そういったテストを終えると、FAULTがあった場合、ECUのどのコネクターかを指定してきます。




こういったエラーメッセージが出ても、中身を知らずに記録をリセットする使い方では、テスターの意味がありません(笑)
その前に、エラーが出てるのに、エンジン大丈夫なんですか?という疑問を持つと思いますが
こういうエラーは接触不良だけで出てしまいます。
ここに上げた内容は、エンジンとテスターをつなぐソケット部分の接触に少し問題がある、という内容で
普段から使ってる側としては、見慣れたエラーになります。
そういうわけで、とりあえず加工したECUは問題なさそうですが、今度はエンジンを掛けて確かめてみます。
LIVE DATAという項目でエンジンの状態がわかるわけです。




こうやってエンジンの状態を見て判断するわけですが、実際にはO2センサーの数値と水温計の数値程度しか見る必要は無く、それ以外の故障はテスターに頼らなくても判断が可能なレベルにあります。
基本的にはリレーの故障、ECU間の断線などがメインの検査です。
バキュームライン程度でテスター使うことはありません。
今度はこのMAPセンサーとO2センサーにサブコンを割り込ませて、エンジン回転数を正しく認識させればサブコンチューニングのスタートになります。
- 2015/09/09(水) 21:04:30|
- AFC(Air Fuel Controller)
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プロフィール
Author:DHR Garage DOGHOUSE
29年間、バブル期に扱ったイタリアンスーパーカーに始まり、趣味で扱うClassic Miniの専門店・メカニックとして過ごしてきました。英国車全般、特に買収前のロールス・ベントレーの整備や、Aタイプエンジンのチューニングも得意です。レース活動や英国内取引先を通じて得た英国好きの趣味を生かして、Griffin Helmet,Lewis Leathersを始めとしたRockersカルチャーをご紹介できたらと思っています。
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