クラシックミニで時速100マイル! Garage DOGHOUSEのブログ

趣味で集めているグリフィンクラブマンヘルメットやヴィンテージレザージャケットの紹介、メイン業務のGarage DOGHOUSEで係わる車やバイクの話題、販売する商品のご紹介など、徒然なるままに書き加えていきます。

CCVSのなぜ?何?に答えて

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自分としては、DHR-CCVSを商品化して1年以上過ぎたので

理屈については既に周知されているものと思っていたのですが

どうやら、そうでもないみたいです


そこで、少し説明してみようと思います

なぜ広告のような効果が出るのか?についてです



図をご覧下さい



pic_01_20130318224231.jpg



エンジンが、その状態ごとに①~③まで図解されています

①エンジンの吸気工程

①のエンジンはピストンが下がって、バルブが開いて混合気を吸い込んでいる状態です。(+)はクランクケース内の加圧された状態を示しています

すると、ピストンによって押し下げられたクランクケース内部の空気は小さな赤い矢印のように

押し出されます。

この時に、ピストンリングのクリアランスが消耗で広がってシールが甘くなっていれば、オイルがリングとシリンダーの隙間から燃焼室内に入り込みます(オイル上がり)

同じ理屈で吸気バルブのバルブシールが甘くなっていれば、ロッカーアームから出ている潤滑の為のオイルがピストンの下降によって生じた負圧に吸われて燃焼室内に入り込みます(オイル下がり)




②エンジンのパーシャル状態

①の工程で押し下げられたピストンが今度はクランクシャフトの回転によってピストンを押し上げる中間位置に戻ります。②のエンジン内部は加圧も吸引も起きていない大気圧になるわけです


③エンジンの圧縮工程

そして③の工程では

①で吸入した混合気を燃焼室で圧縮・爆発させるところです

今度は青い矢印のようにエンジン内部に外から空気が吸い込まれます。(-)はクランクケース内が減圧されて負圧状態になっている事を示しています


このようにエンジンはピストンの上下運動に際して、エンジン内部の圧力が常に

加圧・吸引によって変化しています。

ブローバイと呼ばれるエンジンからの排出管はこのように内部のオイルを含んだ空気が出たり入ったりしてるわけです。

ところが、燃焼室での爆発の際に生じたガスは、ピストンリングを通してエンジン内部に入り込みます

blowbygas.jpg 

ですから、理論上は出たり入ったりのプラスマイナスゼロと思いきや、エンジン内部は常に加圧された状態にあるわけです。



皆さんは理科の実験で使った大きな注射器

世代的にはカンチョウごっこ”で遊んだ僕です

出口を手で押さえてピストンを上げ下げした事があるでしょ?



少し空気を吸い込んだ状態で注射器のピストンを動かすと

強い力を受けてピストンは少ししか動きません

加圧された空気は思った以上に大きな抵抗になっているわけです。


DHR-CCVSは、イラストのエンジンに付いた出口にワンウェーバルブ(一方向だけに開くバルブ)を装着して

③のエンジンのように外気を引き戻さない構造を作ります

多気筒エンジンは常にピストンが内部で上がり下がりしているので、内部の容積は変化しません。

しかし、漏れ入った排気ガス分だけはDHR-CCVSでブローバーより吐き出すことで

エンジン内部を大気圧に近い負圧状態を作り出しています


皆さんが今まで感じていたミニのエンジンブレーキは

アクセルを戻して、エンジン回転が減少しようとする際に、先ほどまでアクセルオンによって溜め込まれ加圧されたクランクケース内にピストンが下がろうとする時に出来た抵抗力です

ギアが低ければ低いほど速度に対してピストンの往復回数が多いので強いエンジンブレーキが発生します


では、最近の国産車、特にオートマティック車を乗ってエンジンブレーキを強いと感じる事はありますか?

ないですね!

つまり、現代の車では、DHR-CCVSのようなクランクケース内の減圧は当たり前に行なわれているのです

バイクも同じです。シフトダウンによるエンジンブレーキによって後輪のロックを避けるために装着されています。


Garage DOGHOUSE は、現代の車に取り入れられている技術をミニにも取り入れました。


そして、そのDHR-CCVSの効果ですが

①始動性の向上・エンジン回転の安定

エンジン内部の抵抗が減れば、クランキングは軽くなりセルモーターやバッテリーへの負担も減ります。

また、エンジンの頭打ち感(ミニの場合3000rpm付近で感じる抵抗感)が減少し軽やかに高回転までエンジンが回ります

DHR-CCVSはインジェクションモデルの特性を利用して一部配管を換えることで吸気におけるインテーク内の流速を改善しています。これはエンジン内部の負圧発生を利用したもので吸気流速が上がれば確実にエンジントルクの向上が起きています。更にこの吸気流速を効果的に上げる為にWSC-VTE(ヴェンチュリートルクエフェクター)の併用をお勧めしてます。

②燃費向上

これは運転スタイルにもよりますが、エンジンが軽くなった事でアクセルの踏み込みも抑えた運転が可能です



③エンジンブレーキの減少によるブッシュ・マウントへの攻撃性減少

エンジンブレーキが減少すれば、エンジンを支えているマウントやブッシュへの応力も減少します

ミニの場合、ステディーロッドやエンジンマウントの消耗を抑える働きをします

特にAT車においてはミッションへの負担軽減、シフトアップ時のショック低減などに役立ちます




④エンジンオイル劣化の予防

CCVSによって、エンジン内部に侵入した排気ガスが速やかにブローバイより排出され、エンジンオイルとの混合を避けられるためにオイル品質の維持がより長く保たれます。ただし、オイル交換不要と言う意味ではありません。



長くなりましたが、ご一読いただいて、この小さなエンジン部品がもたらす効果についてご理解いただければと思います。

お車の状態によっては、これらの効果の一部が出にくいものもあります。ただし基本的にエンジンがノーマルで大幅な改造などを受けていない場合はその限りではありません。
お使いになるマフラー・エアクリーナーについても非常に抜けの良いストレート構造のものを除けは制約はございませんので安心してお使い下さい。

Garage DOGHOUSE 池田



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テーマ:英国車ミニへの想い - ジャンル:車・バイク

  1. 2013/03/19(火) 12:17:48|
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Author:Garage DOGHOUSE
20年間、バブル期に扱ったイタリアンスーパーカーに始まり、趣味で扱うClassic Miniの専門店・メカニックとして過ごしてきました。英国車全般、特に買収前のロールス・ベントレーの整備や、Aタイプエンジンのチューニングも得意です。レース活動や英国内取引先を通じて得た英国好きの趣味を生かして、Griffin Helmet,Lewis Leathersを始めとしたRockersカルチャーをご紹介できたらと思っています。

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